最近のスマホはいずれもカメラの性能が高く、日常の記録を残すには十分な性能を備えています。
しかし中には「もっと背景をボカした写真が撮りたい」「自分で色づくりをして好きな雰囲気の写真が撮りたい」「カメラを趣味にして写真が撮りたい」と、スマホから一歩先に進んだ写真撮影がしたい方もいるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、カメラで写真撮影をするために必要な用意や、雰囲気をガラリと変えられる編集ソフト・アプリなどをご紹介します!
写真撮影のために準備するもの
スマホでパッと撮った写真より、一歩先に進んだ写真をカメラで撮ってみたい。そんな方がまず準備するものは以下になります。
- カメラ
- レンズ
- 編集ソフト(アプリ)
たったこれだけ!
もちろん、より高品質な写真を撮るためにストロボなどのライティング機材があったり、スタジオやロケなどの場所選びも重要にはなってきますが、まだまだそこまで気にしなくて構いません。
カメラの選び方
カメラ、高いですよね(笑)
「ちょっと趣味で撮ってみたい」といった気持ちでも、数万円のものから数十万円のものまで、幅がありすぎてどれを選んだらいいかわからない!という方も多いことでしょう。
実際、カメラの選び方は人それぞれで、後述する「レンズの選び方」と合わせて「撮りたい被写体や撮影内容」によっても異なってきます。
詳しい機種名は実際にカメラ屋さんや家電量販店さんのスタッフに質問すれば良い組み合わせを教えてくれるので、こちらの記事では「選ぶ基準」をご紹介させていただきますね。
撮りたいシーンに合わせたカメラの選び方
- まずは日常生活や好きな瞬間を気軽に撮りたい→コンパクトデジタルカメラ
- 旅先で風景を撮ったり、綺麗な人物写真が撮りたい→デジタル一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ
コンパクトデジタルカメラ(通称:コンデジ)の多くはレンズ一体式で、電源がオフの時にはポケットに入るくらい小さな物が販売されています。
初心者でも馴染みやすい可愛いデザインのものや、中には2000万画素以上のカメラもあったりと、バリエーションも豊富なので初めの一台として選ばれやすいです。
デジタル一眼レフ(通称:デジイチ)やミラーレス一眼(通称:ミラーレス)はレンズ交換式の物が多く、それだけ費用もかかってしまい、サイズも大きくなります。
しかし、コンデジに比べるとレンズ交換による撮影幅の広がりや高画素撮影による編集幅の広がりがあり、より「自分らしい」写真が撮れることが魅力と言えるでしょう。
こちらの記事では初心者の方のためにわかりやすく「カメラの大きさ」でご紹介していますが、実際にはカメラの中の「センサーサイズ」が画質や金額を左右しています。
詳細を説明すると初めは難しいためこちらでは省きますが、大まかに以下のように理解しておいてください。
主要なセンサーサイズの順番
- フルサイズ
- APS-C
- マイクロフォーサーズ
上から順にセンサーが大きく、それだけ画質が綺麗で、それだけ金額も高くなります。
レンズの選び方
レンズには「撮影する風景の広さ」と「写真の明るさ・背景のボケ具合」を左右する性能が備わっています。使ってみないとイメージしにくいかもしれませんが、まずは基準として以下の内容を覚えておいてください。
撮りたいシーンに合わせたレンズの選び方
- 風景や空のような広い風景写真が撮りたい→広角レンズ(=画角を表す「mm」の値が低いレンズ)
- 動物園や運動会など、被写体との距離がある撮影→望遠レンズ(=画角を表す「mm」の値が高いレンズ)
- 夜や室内でも明るく撮りたい、背景をボカした人物写真や物を撮りたい→絞り値を表す「F値」が低いレンズ
- 草花や水滴、食べ物を接写で撮りたい→マクロレンズ
デジイチやミラーレスではレンズが交換できるため、持っているレンズの種類だけ様々な撮影シーンに対応することができます。
何から選べば良いかわからないという方は、カメラと同梱されている「キットレンズ」があるので、そちらで練習してからレンズを買い足してみましょう。
編集ソフト・アプリの選び方
カメラとレンズが揃えば、とりあえず写真は撮ることができます。
初めは難しいことは置いといて、好きなものを好きなように撮影してみましょう。そうしている内に、明るさやコントラスト、色味を調節して自分の世界観を表現したくなってくるかと思います。
そんな時に役立つ編集ソフト・アプリを以下にご紹介しますので参考にしてください。
Lightroom
Adobeからリリースされている写真専用編集ソフトです。こちらはスマホアプリも無料で利用することができ、パソコン版のソフトと連動させることで「パソコンに保存して読み込んだ写真をスマホで編集する」といったこともできます。
基本的な補正の他にプリセットも用意されており、フォトグラファーが利用する最もポピュラーな写真編集ソフトとして利用されています。
VSCO
スマホで利用できる写真編集アプリです。基本補正はもちろん、Instagramのフィルターのようにワンタップで反映できる豊富なプリセットが利用できるため、「コントラストが強いフィルムっぽい写真」や「フェードがかかったおしゃれなカフェ風写真」などを簡単に作ることができます。
VISCOの項目でもご紹介しましたが、Instagram上でもフィルターを使ってワンタップで写真の雰囲気を変えることができます。明るさやコントラスト、色温度に彩度など、基本補正はアプリ内だけでも十分に編集できるので、まずはInstagramで練習してみても良いかもしれません。
他にも様々なソフト・アプリがありますので、お好みのものを選んで写真を編集してみてください。
あなたがなりたいカメラマンのスタイルは?
趣味で写真を撮ってみたい、とはいえ自分がなりたいものってなんだろう?と悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。
初めは難しいことは考えずに好きなものを好きなように撮影することが大切ですが、「そういったスタイルの違いがあるのか」と頭にあれば今後の指針になるかもしれないので、こちらでご紹介させていただきますね。
フォトグラファーと写真家の違いって何?
よくSNSを見ているとプロフィール欄に「フォトグラファー」と書いている人がいたり「写真家」と書いている人がいたり、でもどっちも写真を撮る人なんじゃないの?と違いがわからないですよね。
一般的に写真界隈で言われている双方の違いは以下の通りになります。
- フォトグラファー:相手(お客様やファン)が撮って欲しいものを撮る
- 写真家:自身が撮りたいものを撮る
例えば、広告や記念写真のように「こんな写真を撮って欲しい」と相手の希望があり、それに沿った写真を撮る場合はフォトグラファーになり、自身が表現したいものや伝えたいメッセージに合わせて写真を撮ったり写真展や写真集として発表する方は写真家と呼ばれています。
なので、どちらに優劣があるという訳ではなく、自分が撮りたい写真や写真を撮る目的によって呼称が変わってきます。
写真撮影を上達させる方法
なんとなくカメラの操作には慣れたけど、なんだか思ったような撮影ができていない、というのはどんなフォトグラファーでも通る道です。カメラに触り慣れたら、次のステップに行くために以下のようなことも意識してみましょう。
SNSで好きなカメラマンを探す
一番身近なインプットは、SNSで好きなカメラマンを探すこと!
スマホでサッと探せますし、1人見つけたらその人がフォローしてるカメラマンさんをまた漁ってみたり・・・と数珠繋ぎにいろいろなカメラマンが知れるので、簡単に視野を広げることができます。
まずはSNSで好きなカメラマンを探し、構図やレタッチをマネすることから始めましょう。
展示に行ったり、好きな写真集を買ってみる
インターネットだけではなく、プリントに触れることも大切です。
プリントの方法や写真の組み方など、SNSでは表現しきれない作者の創造力が込められているため、刺激を受けることができるでしょう。
オンラインサロンや教室に入会する
こちらも大切で、やはり1人ではなく誰かと一緒に撮影をしたり、写真の話をすることで1人では得られない知見や経験を得ることができます。
手法は様々ですが、知り合いや友人にカメラをしている人がいなければ、オンラインサロンや写真教室に入会・参加してみることも一つでしょう。
まとめ
今回は、「写真の始め方」についてお話ししました。
スマホでも十分綺麗な写真は撮れますが、より自分らしい写真を撮るためにはカメラで写真を撮って、編集してみることも一つの手でしょう。
こちらの記事を参考に、趣味のカメラ生活を始めてみてください。