ホームページの制作が決定した企業にとって、次に悩むポイントとしてどのようなコンテンツが必要なのか、そのサイト構成ではないでしょうか?
家を建てるのと同様に、正確な設計図がなければ人々から好評なサイトは完成しません。
そこでこの記事では、企業ホームページの構成には何が必要なのか、その考え方や作成手順について徹底解説します。
企業ホームページにおける構成の全体像とは?
では早速、企業ホームページにおける構成の全体像について考えていきましょう。
一般的な企業サイトを確認すると、主に以下のような構図になっています。
- トップページ
- 企業情報
- 事業内容
- 投資家情報
- 採用情報
- お問い合わせ
- FAQ
そして、事業内容なら商品・サービス紹介やブランド紹介など、各項目の中から細々したいくつかの項目に分類され、階層構造化しています。
それぞれが分かりやすく分類されることで、特定の目的を持つユーザーは迷うことなく、必要情報に最短でたどり着けるように設計されます。
企業ホームページのサイト構成を作る基本的な2つの考え方
では次に、企業ホームページのサイト構成を作るうえでの基本的な考え方についてみていきます。主な考え方は、以下の2つです。
- ホームページの構成は階層構造を意識する
- ユーザービリティの高い構成にする
ホームページの構成は階層構造を意識する
まず、ホームページの構成は階層構造を意識しましょう。
前述した通り、一般的な企業サイトはトップページから枝分かれするように各項目に分類され、階層構造で設計されます。
基本、ホームページにおける全体構成の作成には、サイトマップと呼ばれる図を用いますが、トップページを頂点としたツリー型となります。
必要なページを洗い出したら、この階層構造にどう落とし込んでいくかがとても重要であり、それを間違えるとサイト全体を改装しなければいけません。
ですから、階層構造を意識しながら、慎重に検討していきましょう。
ユーザービリティの高い構成にする
また、ユーザビリティの高い構成設計も必要不可欠です。なぜなら、企業ホームページを訪れるのは消費者や求職者、投資家など人間だからです。
いくら優良企業であってもサイト構造が分かりづらく、利便性に欠けていると企業としての評価を落としかねません。
例えば、サービスに対する関心が高い反面、まだ導入するサービスが決まっていないユーザーの場合。
- ホームページ訪問
- サービス紹介
- 商品の比較検証
- サービス導入・お問い合わせ
上記のような導線がきちんと整備されていないと、ユーザーはサービスを検討する以前に迷い離脱されかねません。
つまり、ユーザー目線のサイト設計にするにはどうすれば良いのかといった考えも大切です。
【4タイプ別】企業ホームページの基礎構成を紹介
なお、企業ホームページはサイトのタイプごとに基本構成が異なります。この記事ではメジャーな以下4種類の基本構成について紹介します。
- コーポレートサイト
- サービスサイト
- 採用サイト
- ECサイト
コーポレートサイト
コーポレートサイトは、企業についての情報が閲覧できるホームページです。
企業の情報を網羅するため、幅広い目的を持ったユーザーからアクセスされます。よって、あらゆる目的に対して、しっかり満たせるコンテンツがなくてはいけません。
例えば、以下のような人物が挙げられます。
- 企業の規模感や事業内容からパートナーとして模索するビジネスマン
- 就職活動で自分とマッチする魅力ある企業を探す求職者
- 企業の可能性を模索して投資対象を探す投資家
など、様々でしょう。
上記のような人々もほんの一例ですが、それらの目的を満たすために構成を考える必要があります。
- トップページ
- 事業内容
- 各事業の概要
- 会社概要
- 主要取引先
- 許認可情報
- メディア掲載履歴
- 企業理念、ミッション
- 事例・実績
- お知らせ
- 会社ブログ
- 採用情報
- 代表メッセージ
- オフィス紹介
- IR
- お問い合わせフォーム
- プライバシーポリシー
一般的なコーポレートサイトには、上記のような項目が多く盛り込まれます。必要に応じて、取捨選択したり、追加したりしながらサイト設計してください。
サービスサイト
サービスサイトとは、自社が提供する商品・サービスについての詳細を記載し、販促を目的として制作されるホームページです。
自社の商品・サービスを選んでもらうために、いかにして魅力を伝えられるか、競合比較できるかが大きな鍵となります。
とはいえ、情報量が多すぎると重要なポイントが薄れるためあまり効果的ではありません。それらを踏まえたうえで、設計する必要があります。
- トップページ
- 選ばれる理由
- 商品・サービスの特長
- 機能紹介
- 料金
- 導入事例、お客様の声
- 導入手順
- よくある質問
- お知らせ・リリース
- 資料ダウンロード
- お問い合わせフォーム
- プライバシーポリシー
- 特定商取引法に基づく表示
- 利用規約
具体的な項目としては、主に上記が挙げられます。
採用サイト
採用サイトは、新卒・中途の採用情報に特化した情報を掲載するホームページです。
企業の魅力をいかに伝えて「この環境で働きたい」と思ってもらえるかどうかが重要となります。また、求める人物像を明記し、ミスマッチを生み出さない役割も担います。
- トップページ
- 募集要項(新卒・中途・店舗スタッフなど)
- 事業紹介
- 職種・部署紹介
- 社員紹介
- 企業理念、ミッション
- 働くメリット
- 選考プロセス
- 代表メッセージ
- 社員のインタビュー
- 社風紹介(オフィスなど)
- よくある質問
- 説明会
- エントリーフォーム
- プライバシーポリシー
取り入れるべき項目としては、主に上記となります。これらの中で必要なものを取り入れたり、全く違う項目を追加したりしてください。
ECサイト
ECサイトは、本来実店舗で販売するものをオンライン完結で購入できるようにしたネットショップサイトです。
大手ECサイトである楽天やAmazonを参考にすると分かりやすいですが、リピーター向けの会員登録機能やオンラインでの買い物を促進するキャリア決済、クレジットカード決済機能など、ユーザー目線でのシステム導入が欠かせません。
- トップページ
- 商品一覧・カテゴリー
- 商品詳細
- キャンペーン・セール情報
- カート・決済
- 買い物ガイド
- 会員ページ
- お知らせ
- 運営会社情報
- お問い合わせフォーム
- プライバシーポリシー
- 特定商取引法に基づく表示
- 利用規約
具体的には上記のような項目を想定しておくとよいでしょう。
企業ホームページにおけるサイト構成の作成手順は4ステップ
それでは、企業ホームページのサイト構成を作成する具体的手順について、4ステップで解説します。
- 制作目的を明確化する
- 必要ページを洗い出す
- ページを役割ごとに分類する
- 階層を意識してサイトマップに書き起こす
制作目的を明確化する
まずは、ホームページの制作目的を明らかにしましょう。
基本的にどんな分野・業界の企業であっても、以下の目的に集約されます。
- 企業のブランディング・信頼性の発信
- 商品やサービスの販売・導入
- リストの獲得
- 投資家からの資金調達
- 人材の採用
- お問い合わせ窓口
自社はどういった目的を持っているのか、将来のビジョンも踏まえてできるだけ具体的に定義しましょう。
必要ページを洗い出す
次に、必要ページの洗い出しです。
ホームページの制作目的が定まったら、目的達成のためにどんなコンテンツ・ページが必要であるかをリストにピックアップしましょう。
例えば、商品販売なら商品の魅力や他社との比較、人材の採用なら職種やオフィスの雰囲気、働く環境などの情報が必要となります。
最初から階層構造を意識せず、とにかく列挙していくところから始めてみてください。
ページを役割ごとに分類する
そしたら、列挙できた必要項目を各ページごとに分類していきましょう。
例えば、ビジョンや会社概要、アクセスマップ、沿革、役員紹介、オフィス紹介、コーポレート・ガバナンスなど、これらの情報は全て企業情報として一つにまとめられます。
ですから、企業情報のカテゴリー内に先ほど挙げた情報をグルーピングして一項目として分類させます。
こうすることによって、後でサイトマップを作成する際に、構成図を描きやすくなります。
階層を意識してサイトマップに書き起こす
最後に、分類できたページごとにトップページから階層構造を作るようにサイトマップとして書き起こしましょう。
第一階層とするトップページから一回のクリックで移動できるページを第二階層、二回のクリックで移動できるページを第三回層と呼び、トップページから全て行き来できるように設計します。
パワーポイントなどのツールを用いて見やすいように作成してください。
ページごとの構成・レイアウトについても考えよう
サイト全体の構成作成後は、ページごとの構成・レイアウトについても考えなければいけません。
- ワイヤーフレームの設計
- Webデザイン・見栄えの決定
ワイヤーフレームの設計
まずは、ワイヤーフレームの設計です。
ワイヤーフレームとは、線と枠を使ってどこにどのコンテンツを掲載するのかを決めること。レイアウト設計とも呼ばれます。
ワイヤーフレームは、ターゲットとするユーザーが必要とする情報を必要なタイミングで閲覧できるように意識して設計するもので、離脱されないことを考えなければいけません。
サイト全体の構成だけでなく、各ページの構成も非常に大切です。
Webデザイン・見栄えの決定
そしてワイヤーフレームができたら、見栄えとなるWebデザインの決定をします。
カラーリングやテキストフォントなど、ユーザーが好みそうなビジュアルを意識しつつ、企業の色合いを引き出すようなデザインにする必要があります。
Webデザインが企業のブランディングにも少なくない影響を与えるため、制作時にはイメージを膨らませましょう。
良質な企業ホームページ制作は自作よりも外注がおすすめ
目的を達成するための企業ホームページ制作は、ホームページ制作会社への依頼が非常におすすめです。
集客や売上、採用人数など、入念なヒアリングを行なったうえでサイト制作のプロたちが、サイト構成からWebデザイン、コーディングまで一貫して制作してくれます。
費用的なコストはかかるものの、非常にハイクオリティなホームページ制作が可能です。
株式会社DopeZineでも、ホームページ制作を行なっております。下記にてサイト制作実績を掲載していますので、
これからホームページで達成したい目的がある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
制作実績はこちら。
まとめ
ホームページ制作は、骨組み・基盤となる構成がきちんと作成できていないとより良いものは出来上がりません。
ですから、簡易的なサイトでない限り、自社で取り組むリスクは高いでしょう。
株式会社DopeZineでは、企業様のホームページ制作を行なっています。Webデザインや訴求力に長けたサイト構成の設計から制作まで行い、これまでに満足度の高い声をいただいております。
これからホームページを制作したい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。