Twitterのタイムラインを閲覧していると、一定間隔で「プロモーション」と書かれた投稿を目にしませんか?
これこそが「Twitterプロモーション」です。Twitterプロモーションは無料活用ができるTwitterで広告費を投じて、さらなる認知拡大・販促効果が期待できる施策のひとつです。
多くの企業アカウントで利用されているため「これからTwitterプロモーションを活用したい」と考える企業も多いでしょう。
この記事では、Twitterプロモーションの仕組みから導入方法まで紹介していきます。
Twitterプロモーション(広告)とは?
Twitterプロモーションとは、既存フォロワーによるリアクションの増大や新規顧客獲得を期待する広告主が、有料でタイムラインなどの掲載枠に出稿できる投稿のことです。Twitter広告とも表現されます。
無料で利用できるTwitterですが、参入する企業が続々と増加していることで、様々な施策を用いた差別化は欠かせません。
そこで、取り入れられる施策としてTwitterプロモーションがあります。Twitterは他のSNSとは違い、拡散力に優れているだけでなく幅広いユーザー層を抱えるため、絶大な効果が期待できるでしょう。
Twitterプロモーションの仕組み
Twitterプロモーションの表示は、ユーザーの行動によって決定されます。
例えば、ユーザーが検索した特定のワードやフォローしているアカウントの属性、端末の位置情報からユーザーに興味・関心がありそうな広告を自動的に表示できるのです。
この仕組みによって、ユーザーからの反応がもらいやすくなるという強みがあります。
Twitterプロモーションの料金システム
Twitterのプロモーションの料金システムは、ユーザーからのリアクションにつき発生します。よって、広告を出稿しただけでは料金は発生せず、広告主の予算にとって非常に優しいと言えます。
具体的な料金相場は以下の通り。
- プロモツイート:40〜80円/エンゲージメント
- プロモアカウント:40円〜100円/1フォロワー
- プロモトレンド:400万円程度
Twitterプロモーションの種類については後で詳しく解説しますが、ここでは大まかな料金の仕組みと形態をおさえておきましょう。
主なTwitterプロモーションは3種類
主なTwitterプロモーションには大きく以下の3種類があります。
- プロモツイート
- プロモアカウント
- プロモトレンド
1.プロモツイート
プロモツイートとは、通常のツイートと類似する広告のことです。
このように下部にプロモーションを記載されたツイートのことであり、通常のツイートと一定間隔でタイムラインに表示されます。
通常のツイートと同じ性質を持っているため、いいねやリツイートはもちろん、リプライやシェアも行えます。
2.プロモアカウント
プロモアカウントは、フォローしていないかつ関連のあるユーザーに向けてアカウント情報を発信する広告です。
このように「おすすめユーザー」の枠で一番上に表示されたり、フィードや検索結果に表示されたりと様々な箇所に掲載できます。
また、スマートフォンではプロフィール画面と共にタイムライン上に表示されるタイプもあります。
いずれにせよ、ユーザーと関連性の高いアカウントが表示されるため、フォロワー獲得が大いに期待できるでしょう。
3.プロモトレンド
プロモトレンドは「話題の検索」や「トレンド」の一番上もしくは二番目に表示されるハッシュタグ形式の広告です。
いつでも最新情報を取得できるTwitterでは、トレンド機能は多くのユーザーに活用されます。よって、プロモトレンドを出稿すれば、多くのユーザーの目に触れることは間違いありません。
クリックすると、話題のツイートとしてハッシュタグを使った投稿の一覧が表示され、トレンド経由でのアクセスが見込める仕組みです。
ただし、トレンド特有の移り変わりの速さは懸念点でしょう。短期的なプロモーションを実施したい場合におすすめです。
Twitterプロモーションを利用する3つのメリット
続いて、Twitterプロモーションを利用する3つのメリットについてみていきましょう。
- 一般ユーザーによる拡散が見込める
- 潜在顧客の増加が期待できる
- 大幅なコストカットができる
メリット1.一般ユーザーによる拡散が見込める
Twitterプロモーションは、通常のツイートよりも目立つことから、一般ユーザーによる拡散が見込めます。
リツイートやいいねはもちろん、広告にリンクを掲載すればプロモーション経由でのアクセスも期待できます。
拡散を狙いつつ、訴求力にも期待できる点が大きな強みだと言えるでしょう。
メリット2.潜在顧客の増加が期待できる
Twitter運用をするにあたって、ターゲティングを行いますが幅広い顧客の獲得も期待できます。
今まで想定してこなかった潜在顧客の発見に活かせますし、フォロワーの増加にも繋がるためより大きな収穫を得られる可能性があるでしょう。
メリット3.大幅なコストカットができる
Twitterプロモーションは、料金発生の仕組みでもお伝えした通り、広告を掲載しただけでは費用は発生しません。
よって、失敗した際の代償も小さく、実施するハードルは非常に低いと言えます。一般的な広告よりもコストカットができる点も大きなメリットであると言えるでしょう。
Twitterプロモーション(広告)の注意点2つ
ただし、Twitterプロモーションの活用には注意してほしいポイントが2つあります。
- ネガティブなツイートも拡散されやすい
- 目に留まらない広告はユーザーに流されやすい
1.ネガティブなツイートも拡散されやすい
Twitterプロモーションを実施したツイートは、通常のツイートと同様にユーザーがリプライできます。
そこで送られるコメントは、必ずしもポジティブなものだけとは限りません。もし、ネガティブな内容のコメントがされた場合、その内容が拡散されてしまうため、注意が必要です。
最悪の場合、炎上やトラブルに発展してしまう可能性もあるでしょう。
とはいえ、2021年7月からツイート前後でツイートのリプライ制限がかけられるようになりました。よって、嫌がらせによるコメントなどは制限をかけておけば安心でしょう。
2.目に留まらない広告はユーザーに流されやすい
いくらTwitter広告であるとはいえ、ユーザーの心にささるものでなければうまくリーチできません。
Twitterは情報のリアルタイム性が特徴的であり、流動性にも優れているため、あまり魅力的でない広告は簡単にスルーされてしまうでしょう。
そこで、魅力的な広告を作成する工夫が必要です。ただし、あまりに誇張したり、嘘偽りを記載したりすれば炎上のリスクがあるため、内容には注意しながら作成しましょう。
Twitterプロモーションを実施方法6ステップ
それでは、Twitterプロモーションを作成する手順を6ステップで解説していきましょう。
- Twitterのアカウントを開設する
- 広告アカウントを設定する
- キャンペーンを作成する
- ターゲティングを行う
- 予算の上限を設定する
- クリエイティブを設定する
ステップ1.Twitterのアカウントを開設する
まず、Twitterプロモーションを開始するためにアカウント開設をしておく必要があります。
Twitterのアカウント作成は、以下3項目の入力のみで完了します。
- 名前
- 電話番号orメールアドレス
- 生年月日
なお、Twitterではアカウント開設時に13歳以上に設定する必要があります。13歳未満の場合は、アカウント凍結などの恐れがあるため、注意しなければいけません。
よって、設立から13年未満の企業の場合は、運用担当者の生年月日を活用するなど、工夫してアカウントを作成しましょう。
ステップ2.広告アカウントを設定する
次に、広告アカウントを設定します。
広告アカウントは、Twitterアカウントにログイン後、サイドバー内にある「Twitter広告」という欄から設定が可能です。主に設定する項目は以下の通りです。
- 国とタイムゾーン
- 消費税の請求(ビジネスor個人)
- 企業名・所在地
- クレジットカード情報
特に企業アカウントなら、消費税の請求は「ビジネス」を選択しましょう。なお、クレジットカード決済以外には対応していないため、その点に注意が必要です。
ステップ3.キャンペーンを作成する
広告アカウントが作成できたら、実際にキャンペーンを作成しましょう。
プロモツイートの場合は「キャンペーンを作成」から以下の該当する実施目的を1つ選択してください。
- リーチ
- 動画の再生数
- プレロール再生数
- アプリのインストール数
- ウェブサイトの訪問者数
- エンゲージメント数
- フォロワー数
- アプリのリエンゲージメント数
複数項目は選択できないため、一番達成したい項目を選択しましょう。
ステップ4.ターゲティングを行う
そして、キャンペーンを実施するターゲット設定を行います。
ターゲットは性別や年齢、住んでいる地域、キーワードを駆使して設定が可能です。自社が狙うターゲットとする人物像に適した条件を設定してください。
ステップ5.予算の上限を設定する
さらに、キャンペーンにかける予算の上限を設定します。
ユーザーのリアクションによって発生する広告費なので、一般的な広告よりも大幅なコストカットができます。しかし、想定以上の反応がきた場合には、予算オーバーの広告費が生じてしまう可能性もあります。
そういったリスクを抑制するために、予め予算の上限を設定しておきましょう。
ステップ6.クリエイティブを設定する
最後に、クリエイティブを設定します。
クリエイティブとは、出稿する広告の形式のことであり、大きく以下から選択できます。
- テキスト広告
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告(1つの広告内に複数の画像・動画を盛り込める)
- モーメント広告(複数のツイートをまとめて1つにまとめて取り上げる)
その他にも細かく設定できる項目はありますが、ターゲットに対してどれがもっとも有効なのかを考えたうえで、適切なクリエイティブを設定しましょう。
Twitterプロモーションを実施した企業の成功事例2選
それでは、上手にTwitterプロモーションを実施した企業の成功事例を2つ紹介していきます。
- ムンディファーマとウェザーニュース
- アサヒビール
1.ムンディファーマとウェザーニュース
まず1つ目の成功事例は、ムンディファーマとウェザーニュースです。
ムンディファーマはイソジンのど飴を提供する企業であり、ウェザーニュースは気象情報を提供する企業です。それぞれ一見接点がないように感じますが、上手な切り口のプロモーションで大成功を収めました。
16日(金)は日差しが届きますが、西日本から天気は下り坂🌂体感調節のできる服装でお出かけください👍#イソジンのど飴 でのどのケアをしてくださいね🍭https://t.co/pbRYqfUUCV pic.twitter.com/vFqjWDwQrN
— ウェザーニュース (@wni_jp) November 15, 2018
イソジンの出すのど飴ということで、のどには良くても味に不安が生じる懸念があった中で、天気予報とうまく掛け合わせたことで人々の心に刺さるプロモーションとなっています。
その結果、絶大な販促効果を生み出し、うがい薬に対する興味・関心という目的にうまく繋げた事例でした。
2.アサヒビール
2つ目の成功事例は、アサヒビールです。
アサヒビールは、オリンピックシーズンに入ると積極的にビールのプロモーションを打ち、別角度からスポーツを盛り上げる活動をした企業です。
ビールを通じたユーザーとのコミュニケーションも活発化し、結果として10万人弱のフォロワー数をはじめ大きな反響を呼びました。
まとめ
Twitterプロモーションは、目的・目標達成に向けて間違いなく導入すべき施策のひとつです。
ただし、有料であるTwitter広告は企業にとって、大きなコストになることは明白です。そこがネックとなっている方も多いでしょう。
そこでDopeZineでは、広告運用に対するコスト面で不安を抱えている、もしくは導入ハードルをなんとかして下げたいと考えている企業様向けにSNS運用代行を行っています。
広告運用も含めたSNSマーケティングを一貫して行っておりますので、ぜひお気軽にお問合せください。